リヴァイアサン、平和の海獣
※リヴァイアサンは旧約聖書に出てくる最強の海獣。ホッブズの同名の著作は、国家を人造人間、一つの人格に例えたもの。
17日、英国とEUはブレグジット(英国のEUからの離脱)の条件で合意.合意案をEU議会側は了承しました。英国議会で承認されるかは不透明(保守党が過半数無し)ですが、ハードブレグジットも含め離脱は確定しました。
「新冷戦(海洋国家が大陸国家の膨張をシーパワーで封じ込める)が始まりましたが、英国は金融とインテリジェンスの中心として返り咲くのでしょうか。
ファイブアイズのオブザーバー参加のような立場になった日本(海洋国家)も、世界のルールメーカーの知恵を英米から学ぶ実践的機会も増えるのでしょう」
君臨すれども統治せず
※国王は君臨しているが、統治権は議会を通じて国民が行使する
「14日の英国議会、女王の施政方針演説の動画を見ていると、国の形はどうあるべきか、考えるヒントになります。
日本と共通する、國體(こくたい)と政体の分離。江戸時代に日本では将軍といえども最高権威の天皇は不可侵でした。
明治維新、西欧列強と直接対峙することになった日本は、天皇を権力の頂点に置く間違いをしてしまいましたが‥」
追記
「女王陛下のスパイ」の言葉通り、特務機関とはつながりがあります。
ファイブアイズ、検索結果
英国女王 議会演説、検索結果
君臨すれども統治せず、検索結果
「人間は自然状態に置かれると、万人が万人を敵とする闘争に陥る。こんな地獄では誰も生きてはいけないので、暴力も含めた権利の一部をお互い留保する。法の支配、国家の誕生ですね。
英国のホッブスの知恵を借り、国家を一つの人格にたとえ心理学的に観れば、自我(政体)の上に超自我(國體)を置いた方が国が安定する不思議です。
国家の繁栄と平和を祈る皇室、王室は祭司。一般的に言えば、我々が先祖に手を合わせ、神棚に水を上げる行為と同じです。
心理学的に言えば、集合的無意識との繋がり。仏教的に言えば、阿頼耶識でしょうか。
新冷戦の時代、混乱の中でも見える秩序があるかもしれません」
トマス・ホッブズ、検索結果